院長ごあいさつ
菊川市は静岡県の南西部に位置し、菊川市の由来である菊川の中流域に位置しています。当院は、菊川市が運営する自治体病院であり、前身である共立菊川病院を継ぎ、平成17年、市町村合併に伴い菊川市立総合病院と改称されました。以前はJR菊川駅近くに病院がありましたが、平成10年、病院新築に伴い現在の東横地に移転しました。
当院はお茶畑や水田に囲まれた丘陵地に建ち、病室からはのどかな田園風景を眺めることができます。また、病院敷地内に植えられた桜やつつじなどの多くの樹木と相まって、静かで、落ち着いた環境で診療を受けることができます。病院敷地内に患者さんやリハビリのための散歩道があるというのも当院の自慢です。
施設について、一般病床202床(回復期リハ病床40床を含む)と精神科病床58床を有する総合病院であり、健診センターを併設し予防医療にも力を入れています。
近年、高齢化の急速な進行、疾病構造の変化などにより、地域医療のあり方やニーズも大きく変わってきています。その流れに乗り遅れないよう、当院としても様々な取り組みを行っています。
第1は当院の理念である「地域に信頼される病院作り」です。毎年夏には市内各所で開かれるまちづくり懇談会に参加し、医療や病院の現状、課題を報告しています。また、市民と顔の見える関係を築くため、院内でミニ健康講座や病院見学・体験会を開催しています。
第2は、周辺の病院との機能分担をはかり医療連携を深めています。これからの地域医療は、地域内の病院がそれぞれ異なった機能をもち、地域全体で医療を完結することが求められます。当院の機能は、一般急性期疾患を主な対象とする地域の中核病院と位置づけています。救急患者や重症患者はまず当院で初期診療を受けて、手に負えない症例は連携によって速やかに適切な医療機関を紹介するという方針です。また、当院には回復期リハビリテーション病棟があり、当院もしくは近隣の病院で急性期の治療が終了しても、スムーズに自宅退院できない患者さんに対しては、在宅復帰に向けてのリハビリを行っています。
第3は、何科の病気であるかに関わらず、身近な病気に対して診察や相談ができる医師をこの地域で養成しています。複数の病気を持つ高齢者を多く抱え、しかも医師数が少ない地域では、各臓器別の専門医よりもどんな病気でも、とりあえず診てもらえ相談できる家庭医が求められます。平成21年度より磐田市立総合病院、公立森町病院と恊働して静岡県家庭医養成プログラムをたちあげました。現在(平成23年4月)、9名の医師が幅広い診断能力を持った家庭医を目指し、研修に励んでいます。平成23年8月には菊川市家庭医療センターが菊川市の南部にオープンします。このセンターは家庭医診療を実践するだけでなく、予防・医療・介護・福祉がスムーズな連携をとるための拠点としての役割を担ってもらう予定です。
当院は、菊川市が目指す「生涯安心していきいき暮らせるまち」の実現のため、地域の開業医の先生方、近隣の病院との連携を深め、皆様方に安心してかかっていただける病院となるよう努力してまいります。
2011年8月
病院長 村田英之

